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誰か人生を教えてください・・・


by maple_r

Maid in Japan-2

Maid in Japan-1

 というのも、メイドカフェというのは実にオタクの性格に深くフィットしているのである。
 オタクというのは、基本的に受け身なのである。自分の感情の表現が苦手で、人の気持ちを慮ることが苦手。結局、人とのコミュニケートが出来なくなり、自分の殻に籠もるようになってしまうのだ。
 そして、人一倍ナイーブだと思っていて、傷つくことをひたすら恐れる。だから尚更、人に対して自分の意志をアピールするということをしなくなる。

 だから、こういう人たちは、朝の電車で一緒になる美人さんにラブレターを渡すなんていうことは絶対にしない。まあ、普通の人でもそんなことはしないのであるが。ていうか、そんなことをするのはよっぽど地球は自分を中心に回っていると思っていて、世の女性のすべての視線が自分に集まっているとおもっているようなバカくらいのものである。

 閑話休題、自分から心を開いていかないオタクには、すべてを問いかけてくれるメイドという存在は、かけがえない物として映るんだろうなあ。
 つまり、自分から能動的に感情をアピール出来ない人にとって、すべてを問いかけてくれ、リードしてくれるメイドカフェのメイドという生物は、自分にとってのレゾンデトルを再認識させてくれる大切な存在なのであろう。

 自分の意志をアピールしないから、あくまで周りのペースに合わせる。しかし意志が無いわけでは無いから、自分の意志が尊重されないと思えば、その周りの人とは離れることとなる。こういう人の恋愛というのは、自分が好いた人にアプローチするのでは無く、自分を好いてくれる人に好印象を抱き、もっともっと好いてくれと願う方向に向かう。
 現状の自分を好いてくれる人だけを認め、というより背伸びをしない、自分を改善しない、努力をしない。オレはこんな人間なんだ、こんな人間でも好いてくれる人を探す。そんなスタンスなのである。

 人間って、自分はこんなもの、と考えた瞬間に終わると思うんだよね。自分を向上させることを放棄した瞬間、その人は死んだものと同じだろう。

 電車男というストーリーが受けたのは、自らをそんなもんと見なしてきたオタクたちが、恋愛によって自分自身の向上、努力という、やりたいけれども躊躇してしまうことを主人公が実践したからでは無いであろうか。と、テレビドラマしか見てないオレが言ってみる。

 そんなわけでまあ、オタクをひとくくりにしてみたが、メイドカフェにマジはまりする人って恐いよなあ……。
by maple_r | 2006-04-02 21:36 | 雑記