初めての・・・
2005年 03月 19日
競争馬が優勝すると、ウイナーズサークルで口取り写真を撮影することが出来る。
クラブ馬は一時期自粛されていたのだが、二年ほど前に解禁され、パドックでカメラを構えているネクタイ姿の人を見ることが多くなった。
かくいう私もそのカメラを構えているネクタイ姿の人の一人であるが、口取り写真というものは、なにせ馬が優勝しなければ撮影することが出来ない。
何度も申し込んでおきながら、これまでは3着が最高着順なのであった。
それが今日、中京競馬場9レース、4歳500万以下ダート1700mレースでクーフーリンが優勝したことにより、初めての口取り写真撮影と相成ったのである!
着順確定前に通行証を借り受け、ウイナーズサークル脇の通用口から入り、確定を待つ。
やがて優勝確定し、馬が検量場から上がってくる。
緊張の瞬間なわけであるが……
馬が、怖い。
レース終了直後の馬が、こんなに怖い状態だとは、初めて知った。
これまで、ウイナーズサークルの柵越しに馬を見ていても一切気付かなかったが、レース終了直後の馬の興奮状態は、筆舌に尽くせないものだった。
激しい呼吸に発汗。眼は血走り視点は定まらず。馬自身が自分の動きをコントロール出来ず、終始動き続けてしまう。しかし暴れるほどの力は残っておらず、尻っぱねをする気力も無い。
このまま、全身の血管から血を噴出してぶっ倒れても不思議じゃないほどの状態だった。
競馬は、馬が命を削りながら行うものだと、字面では知っていたつもりでも、いざそれに直面すると、さすがに怖くなった。
これまでの競馬人生の中で、かなり大きなカルチャーショックであった。
by maple_r
| 2005-03-19 22:04
| 競馬