誰か人生を教えてください・・・


by maple_r

妹に第二子が生まれる。上は女で、今度は男。一姫二太郎というやつで丁度良かったじゃないかというとそうでもなくて、妹を作ってやりたかったんだそうだ。
母親としては女の子が良いのかもしれないが、父親はそんなこともないんだろうな。

長女が帝王切開だったもんだから、第二子も帝王切開なんだそうだ。で、産婦人科のオペ日というのも曜日が決まっていて、それが毎週木曜日。ということで、14日の木曜日に生まれることが、あらかじめ決まってしまったそうな。
母親(妹)は11日(今日)が誕生日だから、どうせなら同じ日に出来ればよかったな、と言うと、誕生日なんてどうでも良いし、それより同じだとケーキが一回しか食べられないじゃん、とのことで、あらそうですか。

第一子になる女の子の名前はひなたと言って、漢字で書くと日向の真中に菜を入れるんだが、この名前については手前味噌ながら素晴らしい名前をつけたもんだと何度も言ってきた。さて第二子にあたる男の子にはなんという名前を考えているのか、夏休みに妹に会ったときに聴いてみると、「今のところ、なぎにしようかと思って」と言う。
「なぎって、風が止まる凪?」
「そう、その凪」
「男なのに凪?」
「そう」
「なんで凪?」
「だっておとなしい子が良いんだもん」
「がはははh」
「こうやって言うと、みーんな笑うんだよ」
つまり、それだけひなたは騒々しい子なのだ。


4年だったか5年くらい前に、小説を書いていたことがある。
主人公は、東京生まれ東京育ちのOL。婚約者は転勤族で、今は仙台で暮らしている。今度の転勤で瀬戸内海を見下ろす街への転勤が決まり、主人公のOLは一緒に暮らすべく、会社を退職し、一足先に西へ引越しをする。ところが婚約者は、後任が事故死したことにより転勤が延期されてしまう。
主人公は、初めての独り暮らし、初めての土地での暮らし、知り合いが周りに全くいない生活を強いられることになり、婚約者とのすれ違い、土地の男、ネットで知り合った男との恋愛などを経て、翌年の春に婚約者が引越しをしてくるまでの一年間を描いたものである。

この小説の主人公の名前が凪子であり、小説自体のタイトルが凪であった。

兄妹というのは、育った環境が同じだからか、言葉に対する感性が似るのであろうか。

小説の凪子は、名前と正反対に激しい気性の女性であった。
凪子と付けた父親は、まだ彼女が幼い頃に家を出て行ってしまい、幼心に裏切り者という印象が残っている。その父親が付けたというだけで嫌いになったし、なにより東京で暮らしていたら凪というものがどんなものかも判らない。ただ大人しくあれ、という意図だったら、なおさら嫌いになってやる、凪子は自分の名前が嫌いでならなかった。
西へ引越しして、初夏の夕凪を実際に体験したとき、その不快感に、さらに凪を嫌いになるのであった。

やがて土地にも少しずつ慣れ、気持ちに余裕が出てきた秋口、乾いて澄んだ空気の下で鏡面のように凪いだ瀬戸内海に映り込む島々の影を見たとき、凪子は初めて凪というものについて考えることになる。
「本当の凪が導くもの……」


ここまでプロットが出来ていながら、やっぱり小説は完成しなかった。というか、あまりに雰囲気が暗くて、心理描写が続く物語であるがゆえに、オレでは文章力に限界があったというところか。

さて、小説では激しい気性だった凪、実際には・・・・
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by maple_r | 2004-10-11 22:22 | 雑記