誰か人生を教えてください・・・


by maple_r

初体験

年を経るごとに泊まりの出張が少なくなって、最近では一年に数度。
まあ猫のためにはそのほうが良いんだけど。日を空けて帰ってきたときのじゃれつきったら
たまらないから。

火水と、今年度初の泊まりだった。福岡県行橋市。まあ、場所はどうでも良いんだけど。

行きの新幹線の中、オレと同じ会社の社員では無いんだけど、契約社員というか、
基本的には個人で仕事をしているけど、ウチからは月々決まった額の報酬を貰って
一定量の仕事をやってもらうっていうスタンスの人が一緒にいた。

その人の語った話。
とある山の中の地滑りしたところを補強する工事の設計を請け負った。
設計前に山の測量をしなければならないが、測量は測量屋に委託。
山の中の測量って、まねごとはしたことあるけど、ホントに大変。

動物が出てくる。

場所によっては、熊だって出てくるかもしれない。
蛇とかは当然ごろごろいる。
動物だけじゃなく、草木は肌をかぶれさせるし。

そんなただでさえ大変な、山の中の測量をしていた測量屋が、
動物よりもさらに大変なものに出くわしたそうな。

それは、白骨死体。

草木を分け入って山に入っていって、スタッフ(測量に使う目盛りのついた棒)を立てようと
足元を確認してみれば、そこにしゃれこうべ。

第一発見者は、冗談じゃなく腰を抜かして斜面をすべり落ちたらしい。

警察に通報すると、まだ新しい白骨死体で、事故とも自殺とも他殺ともとれないため、
調査のため現場立ち入り禁止。仕事が二週間くらい止まってしまったとのこと。

「わし、現場見んと設計せんならんねん。いやや、そんなとこ行くんの」



今回の仕事、現場は行橋だが、クライアントは大野城で、まずクライアントと
業務内容についての打合せ。

「ここに墓があってね。これは移転するんだけど、こうやって移転する案と、
 こうやって移転する案とがあって検討が必要だから、よく見ておいて」

墓の移設なんて、そんな気安くやるなよー。



行橋での宿泊ホテルは、出来たてほやほやのルートインだった。
オープン記念で宿泊料が割り引きだったり、朝食が無料だったり、特典たんまり。

居酒屋で酒飲んで、やることないから12時前に就寝。
ところが、オレの身体の不思議なところで12時前に就寝してしまうと、
絶対に3時過ぎに目が覚めてしまう。
今回も3時半に目が覚めてしまった。

とりあえず水を飲む。
冷蔵庫に有料のドリンクが無くて、洗面所の水を飲んだが、新しい貯水タンクの水なので
独特の鉱物臭があるんだな。


再びベッドに潜り込んで悶々と。

昼間の話で、白骨死体とか墓地移転とかの話が頭を巡る。

新築のホテル。下には何が埋まっているのだろう。

そんなことを考えてしまい、なんかドキドキしてきちゃったなーなんて思っていたら、突然来た。


ぴっきーん、と身体を電気が貫いたような感覚のあと、全身に微弱電流が広がるような感じ。

金縛り。

(うっぉー、来た来た来た~~~~)


正座した後に脚が痺れる感覚。あれが、全身に広がったような、そんな感覚。
身体はきっちりベッドの上を向いていて、手は胸の前で組んでいる状態。
そんな体勢の時に金縛りに遭うなんて、体勢が悪かったのか。

起きてからはもうずいぶん経っていたから、頭も結構冴えていて、
冷静に、(指先は動くぞ、ほれほれ)なんてやっていた。
で、(まぶたも動きそうだ。うん、目は開けられる。
 でも、なんかがオレの上に乗っていたりしたらどうしよう……)
と、びくびくしたが、身体が動かないこと、その事自体に怖さが無かったから、
思い切って目を開けてみた。

とりあえず、目を開けて目の前に貞子がいるという状況では無かった。
しかし、考えてみるとオレは極度の近眼なんだよな。
目を開けても、周りのものは良く見えんのだ。
でも多分、人の姿をした物体は無かったんじゃないかな、と思う。


結局、身体が動かなかったのは5分ほどだったろうか。
突然動かなくなったのと同様に、突然なんとも無くなった。

よく、金縛りは疲れてるとなる、とか言われてるけど、突然動かなくなったり動けるようになったり
そんなことって、ふつーに身体の機能としてあるんかねえ。
オレが何も見えなかっただけど、なにかの力だったかもしれんよ、今回の。


まあ、37を目前にしての初めての経験でした。
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by maple_r | 2005-11-03 23:03 | 雑記