誰か人生を教えてください・・・


by maple_r

夏の終わり-3

27日 土曜日
みんなが帰る日。

 オレ、妹婿、ひなたの3人は、竜泉寺ウォーターパークというプールに行くことにする。
 母、妹、なぎのプールに入らない3人は、一緒に行ってもしょうがないということで、別行動にした。

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ひなたの水着は、セーラームーンなのだ。

 竜泉寺ウォーターパークは、名古屋ではバンバンTV-CMを流しているプールであるが、行くのは初めてである。たいしたことは無いだろうと思っていたが、入場料はたいしたことあった。大人で2000円もとりやがる。たかがプールなのに。

 中に入ったら、やっぱりたいしたこと無かった。昔、ワイルドブルーヨコハマという、これも高いプールがあったが、あれはまだ屋内で、波打ち施設とか色々と金をかけているのが分かったからまだいい。でもここは、実家のそばの妻沼のプール程度のものだったな。
 娘婿とひなたが遊んでいるのを尻目に、こっちは荷物番。じーっとしながら待つ。
 ワイルドブルーヨコハマと違い、ここは屋外。最後の夏の日差しがきつい。

 セーラームーンなんていう水着で来ている恥ずかしい子は、ひなたくらいだと思っていたのだが、もう一人発見した。ひなたの水着はワンピースだが、その子のはセパレートで、スカートの色ももうちょっと紺に近い色だった。
 ちょっと遊ぶと、すぐに戻ってくるひなたに、「ライバルがいたぞ」と教えてあげると、すぐに寄っていく。
 何をするのかずっと見ていると、しばらくライバルの後ろをついてまわって、小さな滑り台とかで遊んでいて、ある程度時間が経ったら、いきなりライバルの背中をトントンと叩いた。しかしライバルは、振り返って知らない子だとみるとシカト。また滑り台を滑って、ひなたが背中をトントン。振り返ってまたシカト。
 ひなたが何をしたかったのかはわからないが、背中を叩いてもそれ以上なにをするでも無く、シカトされても別に気にするでもなく、なんなんだろう。
 ただやっぱり、セーラームーンは自分一人が良いんだろうな。やっぱり他にも同じのがいたら面白く無いんだろう。特にひなたはわがままだから。

 2時間もしない内に、「ひなちゃん帰りたい」と言い出す。仕方がないので帰る。
出口のアイスクリームの自動販売機を目聡く見つけ、買ってくれとせがむ。しかし妹婿は、「後で買ってあげるから」
 しかしひなたは策を講じる。
 「ひなちゃん、あのアイスが良いんだもん! 後で買ってくれるのも、本当にあのアイスなの!?」
 ひなたのこの性格は、将来マズいよなあ。今我慢すれば、後からもっとおいしいアイスが食べられるという状況でも、とりあえずアイスが食べたくなったらそのアイスで良いというのだ。
 これはつまり、大きくなってオトコが欲しいなあという年頃になったら、ろくに見定めもせずに、手っ取り早く食らいついて、後からおいしいオトコにありついた人を見て後悔するという。
 そんなのを、今から心配してしまうのですよ。

 この後、トンカツ、ハンバーグ、回転寿司のどれが食べたいか、との質問に、ひなたが「おすし!」と答え、春日井市民病院脇の函館市場で昼飯となる。


 そんな行程を経て一行は帰っていき、静かな日々が再び巡ってきた。

 オレの肩から背中には、プールで日焼けした跡の皮が久しぶりに剥けて、またまだら星人になってしまう途中である。
 そして手首には、プールのコインロッカーの鍵を巻いたゴムの跡が残る。途中で、跡が残ったらイヤだなと位置をずらしたのに、両方の跡が残り、2本の筋が残っているのだ。

 ウチから帰って行くクルマの中でひなたは、「ひなちゃんのこと、わすれないでねー」と言って去っていった。
 自我を、周りから成立させてもらうのが、幼児なのである。
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by maple_r | 2005-09-05 01:38 | 雑記